バッテリーの中身について
バイクに積まれているバッテリーには大きく分類すると、端子と電極版、そして電解液が含まています。
このパーツたちが化学反応を起こす事で、電気エネルギーを生みだしています。
また外観から見える部分としては、端子以外にも合成樹脂カバーなどが使われているのを見ることが出来ます。
12Vのバッテリーの場合、各電極が6組含まれています。
同様に14Vであれば7組、16Vであれば8組と、バイクのエンジンパワーによって数が増えていきます。
また電解液が減ってしまうと化学反応が起きず、エンジンがかからなくなるので注意して、こまめに足してあげる必要があります。
電気エネルギーが生まれる仕組み
電気エネルギーが生まれる仕組みとしては、過酸化鉛と海綿状鉛、そして電解液である希硫酸を使って化学反応を引き起こしています。
過酸化鉛を電極のプラス、海綿状鉛を電極のマイナスとして使用し、それぞれ希硫酸の中に入れる事で電気エネルギーが生まれるのです。
理科の授業などで行われる、プラスとマイナスの電極版と電解液を使った実験と同じ内容のことがバイクの中でおこなわれています。
エンジンを掛けたあとは、車に何らかのトラブルが起きない限り、この化学変化が続けられて行きます。
しかし、走行せずにエンジンだけをひねった状態ですと、電解液の中の水分が増えてしまい、化学変化が起こりにくくなることがありますので注意しなければいけません。
これを一般的に「バッテリーが上がる現象」といい、エンジンがかからなくなってしまう恐れもあります。
寿命やメンテナンスについて
バッテリーは走行中、常に科学変化を起こしているため、いつかは寿命を迎えてしまうものです。
バッテリー内部における抵抗が増え続けると、その時期も早まるので意識しておきましょう。
一般的なバッテリーの寿命は3年以内で、万が一早期で故障してしまった場合には保障期間などがメーカーから受けられる場合もありますので確認しておくことをオススメします。
バッテリーのメンテナンス方法としては、補充電や電解液の量を確認するというのがあります。
補充電とは1ヶ月といったある程度の期間を設け、適度にバッテリーを動かす方法です。
長期の間運転せずにいると、バッテリーへ掛かる負荷も増えてしまうのでそのような方法が必要となります。
また夏や冬といった季節の変わり目には、電解液の量や状態を確認しておくことがポイントです。
とっても危険な電解液
バッテリーに含まれる電解液は希硫酸というものです。
一見何の変哲もない液体だが、非常に強い酸性であるため絶対に触ってはいけないものとなります。
子供がいるご家庭では特に注意して管理して、絶対に手が触れることの出来ない状態を作り出しましょう。
電解液をメンテナンスする場合には、液体に触れるのではなくチェックするだけに留目ておきましょう。
もし量が明らかに減っているようであれば、蒸留水を補充しておくようにして下さい。
むやみにいじってしまうと目に入ってしまう危険もあるので注意しなければなりません。
万が一皮膚や目に掛かってしまった場合には、すぐにお医者さんへ行くようにして下さい。