ブレーキキャリパーをカスタムする理由
ブレーキキャリパーとは、ディスクブレーキ方式のバイクに取り付けられているパーツです。
ディスクブレーキの場合、ブレーキレバーを握ると、その力に応じて油圧がブレーキホースを通ってブレーキキャリパーへと伝わります。
次に、その油圧によってブレーキキャリパー内でピストンが押されます。
その結果、ブレーキディスクにブレーキパッドが押し付けられ、その摩擦によってブレーキがかかるという仕組みです。
このように、ディスクブレーキにおいてブレーキキャリパーは重要な役割を担っていますので、これを交換するだけでブレーキの効き方に大きな変化が表れます。
どのように変化するかというと、まず、かっちりとしたブレーキタッチになることです。
あまりかっちりしすぎると使いづらいのではないかと思うかもしれませんが、実際は制動力を微妙に調整できるため、純正品よりも使いやすくなります。
アフターパーツは、だいたいどのメーカーでも純正のブレーキキャリパーより剛性感が出るように作られているため、ブレーキキャリパーのカスタムをすればブレーキをかけやすくなったと感じられるでしょう。
また、スポーツ向けのブレーキキャリパーへと交換すればそれだけで見た目がぐっとレーシーになります。
性能の向上だけでなく、ドレスアップ効果も高いです。
ブレーキキャリパーの取り付けピッチ
ブレーキキャリパーを交換する前に、現在のブレーキキャリパーの取り付けピッチを調べておきましょう。
取り付けピッチは108mmや84mmが定番でしたが、その後、技術の進歩に伴ってさまざまなピッチが登場しました。
異なる取り付けピッチのブレーキキャリパーでは交換できませんので、必ず事前に確認するようにしてください。
ブレーキキャリパーの注意点
ブレーキキャリパーはかなり高額で、安くても30万円は下らないでしょう。
高価なものなら100万円以上しますが、それだけ最新の技術が詰まっているということですので、交換すれば大きな効果が期待できるでしょう。
ただし、新品は高すぎるからといって安価な中古品に手を出すのには注意してください。
まず、取り付けピッチが本当に自分のバイクと合っているかどうかを確認する必要があります。
中古品のなかには粗悪なコピー品もあるため、同じ取り付けピッチのはずなのに、わずかなズレがあるため取り付けられないこともあるのです。
またそういうコピー品は、たとえ取り付けられたとしても中身の技術まではコピーできていないことが多いので、交換しても期待する効果が得られません。
ブレーキキャリパーは非常に重要なパーツです。
ここに問題があればブレーキが効かなくなるわけですから、大事故にもつながりかねません。
ですので、交換する際は必ず信頼性の高いメーカーのものを選ぶようにしましょう。