甲府へのツーリングがてら旬の山菜を
首都圏から近いのに、あまりそう感じない雄大さを持った渓谷、そしてそこに魅力的なワインディングが連なっているのが山梨県山梨市の三富地区です。
今回は旬の山菜を楽しみに、少しばかり上級者向けとなるツーリングへ行ってみましょう。
ルートとしては、中央高速の勝沼ICで下り青海街道へ入って、分岐点に来たら国道38号線をしばらく進んだ後、国道140号線で右に曲がります。
坂道を上って城山トンネルを抜ければ、右には山梨市役所があります。
その向かいにある山菜料理かわうらが、今回の目的地です。
店名の通り、かわうらは山菜料理専門店で山菜を使用した料理以外はメニューにない、というくらい徹底しています。
ここでオススメしたいのは山菜上定食です。
ウルイとコゴミとワラビのおひたし、ヤブカンゾウを酢味噌和えにしたもの、フキ煮など、旬の山菜を使った小鉢6種類がいただけます。
これらの小鉢をおともに食べるのはたけのこご飯で、これもまた旬の味覚ですね。
他の人気メニューとしては、山菜そばがあります。
これは、甲州地鶏と約10種類の山菜を煮込んだ鍋にそばをつけて食べます。
メニュー内容は、時期や日によって変わることもありますが、是非美味しい山菜を楽しんできてください。
渓谷で楽しむワインディング
旬の山菜を楽しんだ後は、もう1度国道140号線を上がって広瀬ダムに向かいます。
山の空気が少しひんやりしている中、食後にぴったりの緩やかなワインディングを楽しむのです。
その後、日本最長の雁坂トンネルを抜け、埼玉県の秩父地方へ向かいましょう。
雁坂トンネルは山梨県甲府市と埼玉県秩父地方を結び、今は両県を繋いでいる重要な通路となっていますが、1998年に開通するまでは開かずの国道と言われていました。
この辺りはトンネルや渓谷を渡るための橋が続いており、多くのヘアピン、やや荒れ気味の路面に注意が必要です。
焦らずに走りを楽しみながら、慎重に行きましょう。
なお一般的には、今回とは逆の埼玉側から抜けて山梨へ向かいます。
少しずつ深まっていく山々、そしてそれらに囲まれていく心地よさも大きな魅力です。
今回使ったルートは、首都圏から大きく西側へ迂回するためビギナーには少し辛い長距離のツーリング、と言えるかも知れません。
ですが、春という旬の山菜、大きなスケールのワインディングを楽しみたい、というライダーにはオススメしたいルートでもあるのです。
また埼玉県の秩父から寄居までの道は、渋滞が起こりやすいので混雑する時間を避けるか、バイパスを利用した方が良いでしょう。