ブラットスタイルの特徴
ブラットスタイルの特徴を一口で言うのは難しく、その定義もはっきり決まっているわけではありません。
ただ、ダートテイストとオールドルックを合わせたようなルックスをしているのが特徴と言えるでしょう。
ダートトラックレーサーとチョッパー、カフェレーサーなどが合わさったようなスタイルです。
個々の特徴を見ると、ヘッドライトは小振りで丸形のオールドスタイル、シートは薄型でフラットなもの、タイヤは太く、コンチネンタルハンドルといったところが挙げられます。
ほかのスタイルとも混同しやすいのが、ブラットスタイルです。
ただ、ボバーのようにリジッドフレームではなく、ハンドルはセパレートではなくバーハンドルでやや高めにセッティングするといった要素が挙げられます。
外観はダートトラックレーサーのように余分なものは取り除いたシンプルなスタイルで、チョッパーのようにロー&ロングのシルエットが特徴です。
ブラットスタイルの歴史
ブラットスタイルをはっきりと定義することが難しいのは、その発祥が大きく関係しています。
ブラットスタイルは現在、アメリカの、しかも西海岸を中心に流行しているスタイルですが、アメリカで誕生したスタイルではありません。
実は日本にそのルーツがあり、東京の「ブラットスタイル」というカスタムショップが、日本人が乗りやすいようにさまざまなスタイルのバイクの要素を取り入れてカスタムした結果、「ブラットスタイル」という形ができあがったのです。
たとえば、ボバーの場合、車高が低くて日本人の背の高さでも乗りやすいのが特徴ですが、リジッドフレームはあまり実用的ではありません。
そこで、ブラットスタイルはリアショックを採用しました。
また、チョッパースタイルも低くて乗りやすいものの、実用的とは言えないほどフォークが長いです。
そこで、ブラットスタイルはチョッパーの車高を取り入れながらより実用的にしています。
太いタイヤを履かせて、悪路での走行性を高めました。
カフェレーサーも同様で、かっこいいものの日本人にはハンドルが低いうえに遠すぎるため、ブラットスタイルでは高めにセッティングしています。
ブラットスタイル向けの定番バイク
日本ではブラットスタイル向けの定番バイクとして、ヤマハ「SR400」やカワサキ「W650」がよく選ばれます。
アメリカでは、ヤマハ「XS650」や「XT500」、ホンダ「CB550」や「CB750」がベースに使用されることが多いです。
ただ、ブラットスタイルは定義自体あいまいですから、ノーマル車を自分でカスタムして仕上げるのは難易度が高いです。
コストもかかりますから、最初からコンプリート車を手に入れる方がおすすめです。
上記のカスタムショップ「ブラットスタイル」にて、ブラットスタイルのコンプリート車を販売しています。