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冷却水交換のやり方

LLC(冷却液)の役割と交換の目安

現在多くのバイクで採用されている水冷エンジンでは、必ずLLC(ロングライフクーラント)という冷却液が使用されています。

冷却液はエンジンの内部を循環する液体で、エンジン部分の燃焼と運動による摩擦で発生する熱を下げる役割をしています。

そのため、正常に冷却液が機能をしていないとエンジン内がどんどん際限なく加熱をしていってしまいますので、オーバーヒート状態になり走行が難しくなってしまいます。

冷却液はバイクにおける消耗部品なので必ず定期検査をするとともに、交換や補充をしていく必要があります。

バイクショップもしくはホームセンターなどのカー用品取扱店で、LLCという名称で購入することができます。

規格などはそれほど厳しいものではなく、自動車・バイク共通で一般的なものを使用可能です。

ちなみにLLCとして販売されている製品には、緑色・赤色・青色といった異なるカラーのものがありますが性能面に大きな違いはありません。

これは残量を見やすくするためと、汚れが目立つように色をつけてあるだけです。

ただし他のメーカーの異なる色のものを混ぜてしまうと色が汚くなり汚れがわかりにくくなるので交換時にはきちんとすべて抜いてから入れ直す方がよいと言えます。

よくある質問として冷却液に普通の水道水を入れてはいけないのかということがありますが、冷却をするということだけで言えば水であっても機能します。

しかしLLCは別名「不凍液」と言われるように低温時に凍らないように成分が調節されています。

外気が寒いところにバイクを保管していると、内部で水道水が凍結をしてしまいますのでそれがエンジン内部を破損させてしまったり、エンジン起動時に循環されずにオーバーヒートを起こしたりということがあります。

緊急時以外には必ず市販のLLCを入れるようにしましょう。

交換に必要な用具と手順

LLCの交換は整備工場で、数千円くらいで行ってくれますが、自分でも簡単に行うことができます。

用意するのは交換用のLLCと排液を受け止める容器、それとドレンボルトを外すためのスパナです。

バイクの場合エンジンの周辺に水冷システムがあり、LLCは白っぽいプラスチックのリザーバータンクに入っています。

バイク底近くにドレンボルトがあるのでそれを緩めることで下から流れて出ていくので、用意しておいた皿を使って受けます。

完全に出尽くしたら今度はボルトを締め直し、改めて上のリザーバータンクのキャップを外して新しいLLCを注入していきます。

注意しておきたいのがこの冷却経路の中に空気が入っていると液体の流れが悪くなってしまうため「エア抜き」をしなければいけないということです。

エア抜きはエンジンをかけてアクセルを数度煽るようにしていれることで、中で液が動きます。

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