オイルを入れ過ぎた場合に起こる症状
DIYでオイル交換をすると、うっかりオイルを入れ過ぎてしまうことがあるかもしれません。
少しだけ多い場合には、それほど気にする必要はありません。
しかしかなり多く入れ過ぎてしまった場合には、それが原因でバイクに不調やトラブルが起こるリスクがあります。
エンジンオイルを入れ過ぎることで起こるトラブルは、さまざまなものがあります。
例えばオイルがあふれてきてオイル漏れが起こったり、エンジンのかかりが悪くなってしまうかもしれません。
またエンジンをかけた時や信号待ちにおけるアイドリングの際、エンジンの状態が不安定になってしまうというリスクもあります。
さらにエンジンのパワーが落ちてしまったり、燃費が悪くなったりエンジンの動きが悪くなる可能性もあります。
バイクのエンジンオイルは、メーカーが定めた上限と下限が決められています。
乗っているうちに少しずつオイルが減るのではないかと不安になり、少し多めに入れたくなる人は多いでしょう。
しかし4ストロークのオイルは、走行しても減ることはほとんどありません。
そのため、量を多く入れる必要はないのです。
入れ過ぎたオイルを抜く方法
多く入れ過ぎてしまったオイルは、抜くという方法で量を再調整することができます。
オイルを抜く方法は、大きく分けて上から抜く方法と下から抜く方法があります。
上から抜く方法では、エンジンオイルを入れた口の部分から抜きます。
具体的な方法は、まずエンジンをかけてオイルを温め、その上でオイルの注入口を開けてオイルチェンジャーを使ってオイルを抜き取ります。
その後、オイルの注入口の蓋を締めて少し時間を置きオイルゲージでオイルの量を確認してください。
抜き取ったオイルは、新聞紙などに吸わせて可燃ごみや資源ごみとして処分すると良いでしょう。
エンジンオイルを下から抜く方法はエンジンオイルを交換する要領で行いますが、少しだけ抜くことはできないため、入れたばかりの新しいオイルを全部出し再び新しいオイルを注入するという方法になります。
この場合にもエンジンが温まっている方がオイルの粘性が低くなるので、まずはエンジンをかけてオイルを軽く温めましょう。
その上でエンジンを停止し、ドレインボルトを抜きます。
温められたオイルが出てくるので、全てのオイルを抜きオイルチェンジの要領で新しいオイルを注入すればOKです。
オイルを抜く際、オイルがかなり熱くなっている可能性があるので、火傷しないよう耐熱性の手袋などをはめて作業してください。
エンジンオイルの入れすぎを防ぐためには、オイルを注入する際にどのぐらいの量を入れればよいか事前に計測してから注入するのがおすすめです。