路上の振動を強く感じるようになったときのチェック項目
現在販売されているバイクの大半は、運転中に受ける地面からの衝撃を和らげるためのサスペンションがつけられています。
特にシートの真下に位置しているリアタイヤでのショック吸収システムは、乗り心地を左右する重要なポイントです。
そのため、もし不具合が起こると運転中にシートの硬さを感じるようになったり、衝撃がそのまま腰に伝わってきたりということが起こります。
リアタイヤについている衝撃吸収機器は「リアショック」と言われているもので、簡単に説明をするととても力の強いバネというしくみをしています。
バイク本体を見た時に、リアタイヤの中心からシート下に向かって伸びているフォークとそれに巻き付くようになっているのがリアショックとなります。
ちなみにバイクのサスペンションはフロントとリアの両方についていますが、調整方法は異なりますので機器の違いに注意して行うようにしましょう。
今回説明をするのはリアサスペンション部分についてで、調整方法はフロント部分よりも難易度が高いとされています。
というのもリアサスペンションはショックアブソーバーとバネが別々になっていることから、全長調整をするためには両方のバランスをとっていかなければいけないからです。
バイクカスタムとして脚付きのよくないシート高の高いバイクでリアサスペンションを調節して強制的に低くするという方法もあるのですが、それはかなり難易度の高い方法であるためあまり軽々に行うことはおすすめしません。
逆に純正のリアサスペンションが完璧に調整されているかというとそういうわけではなく、例えば体重が50kgの人と100kgの人が乗るのとではちょうどよいサスペンションの強さが異なってきます。
乗っていて違和感を感じるときにはセッティングをしてみてください。
体重により沈み込む重みで調節をしていく
リアショックのちょうど良さを決める一つの目安になるのが、急加速路や急性同時の沈み込みです。
ショック調整がうまくいっていないとそうした急な動きが合ったときに腰が浮くような感じがあったり、逆に沈み込みしすぎる感じがしたりします。
この強さを調整するときにはバネの伸び縮やダンパー調整などを行うようにしていきますので、自分で行わず整備工場に依頼するときにどんな感じがするかということを詳しく伝えるようにしていきます。
古いバイクの場合はバネの間にきしみが生じてしまっていることがあるので、注油をしたりサビを取り除いたりといった基本的なメンテナンスをすることも大切です。
不具合を感じた場合であっても極端に締め付けや緩めを行うと接地感がなくなり速度を出したときにふらついてしまうので注意してください。