押さえておきたいグリスガンの種類と特徴
グリスを定期的に使ってバイクのメンテナンスをすれば、パーツの動きがスムーズになり騒音などを予防できます。
グリスを使ったメンテナンスにあると便利なアイテムが「グリスガン」と言われるもので、これひとつでグリスの注入作業がグッと簡単になります。
グリスガンには、大きく分けて手動式・エアー式・電動式・充電式の4つがあり、手動式のグリスガンには、ストレートタイプとピストルタイプの2つがあります。
ピストルタイプは片手で作業ができるため、もう片方の手がフリーになるのがメリットです。
グリスはネバネバとした潤滑剤なので、注入する機械によってグリスの種類を使い分ける必要があるでしょう。
グリス直入れ用の手動式グリスガンならグリスをそのまま入れて使用が可能、カートリッジを使ったグリスであればカートリッジごと交換しながら使っていきます。
次に、エアパワードとコンプレッサーを接続することで使えるエアー式グリスガンがあります。
エアの力を使って噴射していくので、作業の効率がかなりアップしますよ。
電動式もしくは充電式のグリスガンであれば、電動で手に力を入れずともグリス注入がスムーズに行えます。
グリスの容量をきちんと確認し先端の形状に気をつけていれば安全に、そしてとても簡単にグリス注入が行える便利なアイテムです。
グリスガンの使い方
バイクのメンテナンスにおいて積極的に使いたいのは、耐熱性が高くゴムや樹脂にも使えるシリコングリスと言われる種類です。
例えば、ブレーキキャリパーにはシリコングリスを使ったメンテナンスがぴったりです。
まずはキャリパーからピストンを抜き、シリンダーの内側のシールを外しましょう。
錆を落としたら新しいシールを入れた後で、シリコングリスを注入していきます。
ここでグリスガンを使って、シール部分のピストン本体にうっすらとグリスを塗っていきます。
最後にキャリパーツール動かしながらグリスをなじませて、スライドピンとキャリパーサポートにグリスを広げればメンテナンスの完了です。
グリスガンを選ぶときのポイント
グリスガンを選ぶときには、作業の目的について考えましょう。
ブレーキパッドの裏やマスターシリンダー・ブレーキキャリパーなど、バイクの異なるパーツに使えるグリスガンですが、使用頻度が高い場合には電動式充電式のグリスガンが1台あると便利です。
バイクのメンテナンスのためにコンプレッサーを既に持っているという場合には、エアパワードのグリスガンを購入して組み合わせて使うことで、コストを抑えつつ作業の効率を高めることができるでしょう。
グリスガンを選ぶときには、グリスガンの種類に合わせたシリコングリスを選ぶことも大切になってきます。
シリコンクリスを選ぶ時には、最大耐熱温度やコストパフォーマンス、使用頻度などを考えながら選ぶのがおすすめです。