インパクトレンチの種類は4種類
ボルトが固く締め付けられていて手動では緩めることができないという時、便利な工具にインパクトレンチがあります。
インパクトレンチは大きく分けると4種類に分類することができ、使い勝手や必要な経験値やスキルレベルが異なります。
初めての人でも使いやすいのは、電動コードレスタイプです。
バッテリーで駆動できるタイプで、すぐそばに電源がなくても使い勝手が良いというメリットがあります。
ただしバッテリーの残量が減ってくるとパワーが下がったり、他のタイプと比較してパワーが不足する傾向にあるという点がデメリットです。
初めてDIYでバイクのメンテナンスをする人なら、使いやすさや手に取ってすぐに使えるという点でおすすめのタイプです。
おなじ電動タイプでも、コードレスではなくコード付きのタイプもあります。
スペック面では電動コードレスタイプよりもマイルドなものが多く、汎用性という点ではあまり優秀ではありません。
ただしボルトやナットが固すぎて緩められない際に使うという程度なら、問題なく役割を果たしてくれるでしょう。
リーズナブルに購入できるエアータイプは、メンテナンス業者などが良く使用しているタイプです。
DIYタイプとは言えない装備が必要で、インパクトレンチに加えてエアーコンプレッサーがなければいけません。
ボルトに与えることができるインパクト力という点では電動コードレスタイプよりもハイスペックとなりますが、使いこなすための経験値やスキルなどが求められるという点で初心者にはおすすめではありません。
インパクトドライバーとしても使える汎用性が高いインパクトレンチもあります。
これはもともとインパクトドライバーとして作られたもののヘッド部分をレンチスペックに交換することで、インパクトレンチとしても使えるというものです。
DIYが好きな人にとってはバイクのメンテナンス以外にも使用用途が広いので、1台持っているとさまざまなシーンで活躍してくれます。
使い方は簡単、しかし無理をし過ぎないことが大切
インパクトレンチの使い方は、とても簡単です。
工具を使って締め付けられているボルトやナットなら、インパクトレンチを使うことで大半は緩めることができるでしょう。
しかし金属が固着している場合、いくらインパクトレンチを使っても緩めることはできません。
無理をし過ぎてインパクトレンチに負荷をかけ過ぎないように注意してください。
インパクトレンチを使う際には、ボルトやナットにインパクトレンチをセットしてレンチをONにすれば、手動よりもはるかに強い力でボルトやナットを緩めることができます。
もしも持っているインパクトレンチだけでは緩められそうになり時には、スピンナハンドルのような延長バーを使うことでテコの原理を活用してより大きな負荷をナットやボルトにかけることができます。