用途も様々!スパナには両口スパナなど色々ある
スパナにも色々と種類があります。
特に基本的なものは両口スパナと言い、柄の両側に規格の異なるヘッド部分を持っているのです。
片側にだけヘッド部分がある片口スパナ、片側がスパナでもう片方がメガネレンチの片目片口スパナなどがあります。
また、頭部の先端が丸いものが丸形、尖っているものであれば槍型として区別がされます。
使用用途によって使いやすく考えられた色々な種類の製品があります。
例えば、打撃スパナはハンマーで柄を打撃し、強い力をかけられるのが特徴です。
一般的なスパナでは動かないであろう、錆びてしまったナットなどを取り外すことや、増し締めが求められる部分について使われます。
タペットスパナは、一般的なものと比べて柄が長く細くなっているスパナで、主に自動車の整備に使われるのが特色となっています。
薄い柄になっていて、スパナのヘッド部分が60度の角度であり、狭くて込み入っている空間でも使いやすいように設計されているのが、イグニッションスパナです。
主に自動車の電装品の整備、もしくは電気機器の整備などに使われます。
スパナはどういった使い方が正しいのかについて
スパナの使い方は簡単なものです。
ボルトやナットの締め始めには、最初にある程度の締め付けを手で行ってから、スパナを使いましょう。
続いて、ボルトやナットがスパナの口の最奥に当たるように、きちんとはめ込みをします。
この時、ヘッドの部分がボルトやナットの頭と平行になるようにしてください。
スパナが斜めになり角度があれば、ボルトやナットについて力を加える面についての面積が狭くなり、回転が安定しません。
回し方に関して、スパナに力を込める際にはボルトおよびナットを中心に円を描くようにして、回転させます。
ボルトやナットにスパナを僅かに押し付けるようにしつつ、回すのがポイントです。
柄の元の部分ではなく、端の部分を握れば力が効率的に伝わっていきます。
ボルトやナットが外れないなら、最初にボルトおよびナットの頭に油をさして時間を置き、馴染ませたうえで回すと、容易に回るようになるでしょう。
注意点として、スパナはボルトやナットのサイズに合うものを使うのが適切です。
ボルトやナットよりもスパナが大きければ、上手に力が伝わってくれませんし、ボルト等の頭が潰れてしまいかねません。
また、スパナに力を入れ過ぎてしまうとボルトやナットからスパナが滑り外れてしまい、手指などの怪我に繫がる恐れがあります。
よって安全にはしっかりと配慮しながら作業をする必要があるのです。
さらに、ハンマーの代わりとしてスパナを使ったり、乱雑な扱いをするのはNGとなっています。